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2018.04.18 | がん免疫細胞療法

NK細胞とがんの免疫について

免疫とは

免疫はヒトの体が病原体などの“異物”を排除するメカニズムです。その根本原理は自分と他人を区別し、他人を排除することです。自己と非自己を区別するという言い方もつかわれます。たとえて言えば自分という城のなかに異分子が入り込むことを防ぐ役割をしています。

 

免疫の身近な例として、子供のころにかかる麻疹などのウィルス疾患があげられます。麻疹などにかかると免疫の働きでウィルスが排除され、その後は麻疹にかからなくなります。このような免疫は獲得免疫とよばれ、白血球のなかのリンパ球が中心的役割を担っています。ワクチンはこの現象を人工的に作ることにより、病気にかかる前に予防的に免疫を賦活化させて実際のウィルスに暴露されたときに病気にならないようにしているわけです。

 

自然免疫と獲得免疫

そもそもリンパ球は白血球の1種類です。さらにリンパ球はT細胞、B細胞などに機能的にわかれています。

麻疹に罹った時にウィルスを排除するのがリンパ球のなかのBリンパ球から作られる抗体分子です。抗体を産生するように分化したB細胞は形質細胞と呼ばれます。

 

一方ウィルス粒子でなくウィルスに感染してしまった感染細胞を排除するのはTリンパ球の役目です。T細胞はさらにいろんな役があり細胞を殺す役はキラーT細胞が担っています。ヒトが生まれてから外界のいろんな異物にさらされて発達していく免疫の仕組みを“獲得免疫”と呼んでいます。一方免疫には獲得免疫のほかに、免疫には生まれつき備わった“自然免疫”とよばれる免疫があります。自然免疫を担う細胞の一つがNK細胞とよばれるリンパ球です。NKはナチュラル キラーの略で直訳すると“自然の殺し屋”となります。

NK細胞は感染した細胞やがん細胞を殺すことを生業とした大型のリンパ球細胞の一種で、細胞質内にパーフォリンやグランザイムといった攻撃物質を含んだ顆粒を持っているのが特徴です。がん治療におけるNK細胞療法は体に本来備わっている“自然免疫”を賦活化しがん細胞を排除する治療といえます。

 

がんというのは“自己”の細胞ですので免疫が働きにくいわけですが、正常細胞から逸脱した異常な分子をとらえて体内ではがん細胞が排除されているといわれています。排除の過程で自然免疫が獲得免疫を増強したり、獲得免疫をすりぬけたがん細胞は自然免疫のターゲットとなったりと、自然免疫と獲得免疫はお互いの特徴を生かしつつ足りないところを補うことで協力して異物を排除しています。免疫の仕組みはとても複雑かつ巧妙です。今後免疫学はまだまだ新しい発見が期待される学問です。

コラムの筆者 水野 伸一 院長

1980年 名古屋大学医学部医学科卒業後安城更生病院で臨床研修を積み血液内科専門医へ。その後1984年―88年までニューヨークのメモリアル スロンケタリングがん研究所(Memorial Sloan Kettering Cancer Center)で免疫の研究に携わり、新規の遺伝子の発見などに貢献。帰国後は愛知県三の丸病院、大同病院などを経て2001年―2015年までトヨタ記念病院にて臨床検査科部長、血液内科部長、内科部長を歴任。2016年からは医療法人笑顔会 理事長として勤務。
1980年 名古屋大学医学部医学科卒業後安城更生病院で臨床研修を積み血液内科専門医へ。その後1984年―88年までニューヨークのメモリアル スロンケタリングがん研究所(Memorial Sloan Kettering Cancer Center)で免疫の研究に携わり、新規の遺伝子の発見などに貢献。帰国後は愛知県三の丸病院、大同病院などを経て2001年―2015年までトヨタ記念病院にて臨床検査科部長、血液内科部長、内科部長を歴任。2016年からは医療法人笑顔会 理事長として勤務。

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